2011年4月2日土曜日

今後の放射線障害に対する予防と対策 福島光章

この度の東日本大震災による福島原子力発電所で起こっている状況が大変気になっています。
最近よく耳にするようになりました放射線量の「シーベルト」という単位ですが、1シーベルト=1,000ミリシーベルト=1,000,000マイクロシーベルトとなります。この単位が、1,000ミリシーベルトを目安として、この数値を超えると死者が出てくる危険域になります。
炉心溶融が起こるということは、高温で燃料棒の外側を覆っているジルコニウムという金属が溶けたということです。つまり、核分裂でできた放射能をもった物質が外界に露出していることを意味します。ジルコニウムは、水蒸気と反応して水素を発生します。これが、最近報道されていました水素爆発です。閉じられた空間内でジルコニウムと水蒸気が反応し、発生した水素が限界濃度を超えた結果、爆発しました。
この水素爆発の次に起こることは、水蒸気爆発や再臨界による核分裂暴走です。
この爆発を阻止するために、連日海水や冷却装置の復旧作業を行い、必至に食い止めています。水蒸気の圧力がこれ以上高まらないことを祈るばかりですが、状況が改善されたとあまり報道されていないことから、最悪の事態も想定せざるを得ません。
こうした爆発が起こってしまうと、大量に放射能を持った物質が爆発の勢いでまき散らされます。
そう、チェルノブイリのように…。
被曝には2種類あります。
まず、外部からの被曝ですが、こちらは放射線による被害ということになります。これを防ぐためには、遮蔽物(しゃへいぶつ)を設置する以外にありません。アルファ線は厚めの洋服等でも防ぐことは可能ですが、ベータ線になると難しくなります。ガンマ線の場合は屋内に避難してください。特に地下などが有効です。
次に、内部からの被曝ですが、放射性物質を身体に付着したり、取り込んでしまった場合による被害です。放射能を持った核物質を取り入れない様、充分に努力しても体内に入ってしまった場合、ここで水素がどのように働くかが、注目されています。
◆体外に付着した核物質を取り除く
衣服や皮膚に着いた放射性物質を早く洗い流すことです。ゼオライトやキレート剤は大変有効だと考えられます。
◆体内に入った核物質を体外に出す
電気的に吸着効果があるゼオライトの他にも、それなりにキレート剤も効果があると考えられます。しかし、体内でそれらが核物質を吸着したとしても、危険性は変わりません。体外に排泄される必要があります。
◆ダメージを受けた部分の回復促進
細胞は、ATPを作りエネルギーを得ることで元気になります。水素濃度があれば、傷ついた細胞をアポトーシスに導くことで、壊して取り除き、分解し、再利用しやすくします。それらを材料に、修復酵素、再生酵素が働き、修復再生を始めます。ですから水素は、回復を早めるとかなり期待できます。また、放射線により出来る活性酸素の害も軽減できると期待できます。
不必要に不安がらずに、冷静にどうするべきか知って行動してください。
皆さんのお役に立てば嬉しく思います。
2011年3月28日
プラズマ水素研究会 代表 福島光章










0 件のコメント: